今回の奪還実では、10月17日の京大集会の総括が行われました。
まず、一つ目の議題としては、等々力隆弘さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)の講演内容の振り返り。
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さらに加えると
●除染をしても放射線量はほとんど変わらない現状が明らかに。
山や森からどんどん放射性物質が流れてくる。
山や森全体を除染することはできない。
●岩手の焚き木、京都で燃やせない。(五山送り火)
2級の人間という差別感情。
子ども福島(略称)としては、サテライト避難を提唱。福島のコミュニティーがそのまま疎開。安心。
●自分たちのデモを見張る機動隊
事件を引き起こした当事者を守っている。
奥にひっこんで、いまだに命より経済を優先する人たちを、同じテーブルにつかせなければならない。
運動を通じて大人と子どもの共同性が育まれつつある。
子どものなかで最長老である学生に、期待しているそうです。
福島の生の声に体が熱くなりました。

となると次は、学生が何をするかが問題になってきています。
10.17基調提起をもとに議論をしました。(資料参照)
以下学生の意見。
「絶対に、大学の原発・放射能安全キャンペーンが許せない」
「放射能対策など、個人ができないことをするのが、国の役目のはず。国家の腐敗が明らかになった」
「10月21日の福島現地行動は、国家が生み出した大学の体制ををぐらつかせるものだ」
大学が提唱する「国際競争力向上のための教育」や「放射能安全PR」による分断を打ち破ろう。海外の学生、留学生や、福島の学生との連帯で、大学に好きなことはやらせない!
「復興」の名目で行われようとしていた汚染車両の回収・走行。この被曝労働を職場の青年と共に実力で止めた茨城の動労水戸(JRの労働組合)のように闘おう!
10.21「福島連帯・御用学者追放」運動の意義を確認してはじめて11・6日比谷総決起に結びつく!
このことをよりわかりやすく理解するためにも次の議題を見ていきましょう。
二つ目の議題としては、「とはいっても、具体的なビジョンがなければ反原発運動もこれから迷走してしまうのではないか」という問題意識。
これは重要な質問です。代替エネルギー・電力問題・農業問題…いろいろ仕組みを勉強していかなければならないのは事実です。けれど、仕組みを勉強しただけで、新しい社会のビジョンが生まれるわけではありません。
忘れてはならないのは、「初心」です。
なんのために始めた運動なのか、そこを忘れさえしなければ、同じ気持ちを持ったあらゆる人との出会い、つながりこそが手がかりであることに気がつきます。
自分に足りないものは、他の人との団結で乗り越えていくものです。
イメージとしては、知識やものを奪い合うのではなく、わけあうという感じか。
今は大恐慌が2番底です。物不足なのではなく、過剰生産。市場にものが溢れすぎていることによってものが売れない。市場は満腹。それでも資本家同士の「周りよりおなかいっぱいになるため」の奪い合いが活発です。しかし、同時に、膨大な私有財産(工場とか)、知識を分け合った時のパワーや楽しさは計り知れません。
11.6の集会というのはあらゆる産別・国籍の人とつながる集会です。
このつながりの中にこそ、具体的なビジョンがあると思います。
これから一緒に人生を歩みたいと思う人とまずキャンパスでつながって、全部11・6に連れて行こう。
11・6までにやることはそれぞれの拠点大学を中心に、網の目のようなつながりをつくることだ!
その網ごっそり携えて、11・6に颯爽と登場しよう!
一昨日は、10・21福島行動に決起してきました。京大だけではなく福島大の学生ともつながってきましたよ!
11・6にも来るらしい!福島現地行動大成功!!
次は10月25日の13時ごろから、以前提出していた京大当局への申し入れ回答を聞きに行きます。
24日の役員懇談会での討論を受けて、副学長が出てくるらしいので猛然と集まりましょう!
よっしゃ行くぞ!!

10・21報告は後ほどアップします。
そうです!労働者階級と資本家階級は、資本主義が始まったその日から、押し合いへし合いの闘争を繰り広げてきました。労働者階級が押している時は運動が盛り上がって見え、資本家階級が押している時は運動が衰退して見えるのです。
そして今は東京の反原発デモに6万人。ウォール街で数万人の反格差社会デモ。労働者階級が押している時です。
けれど、これに対して当然巻き返しがあります。ひとつ目の議題でも書きましたが、TPPや原発再稼動など、資本家階級はなりふり構わず労働者階級全体に犠牲を転嫁しています。
また負けるんじゃないか…という意識を持つ人も多いかもしれません。
絶対に勝てる確証なんてありません。
けれど、今ほど闘いが多くの人の心を揺り動かし、職場闘争に決起させる時代はありません。
3.11以前に僕たちが大学の中で御用学者追放のデモをやっても、そこまで多くの人には響かなかったと思います。

けれど、資本家階級のむきだしの攻撃が明らかになっている現在、この時代とかみ合った御用学者追放の方針は、全世界の人に届くものになると思います。
大学の権威をまとった御用学者の言葉が実際に福島の人を殺している時代です。
僕は何よりこの現実がどうしても許せない

経済優先の、原発再稼動、非正規化、失業、低賃金、住宅追い出し…
みなさん!はっきりさせましょう。これらはすべて資本家階級が生み出している攻撃です!世界中の怒りをもったみなさん!
怒りを一つにしましょう!

そして何より、僕たち学生は、大学の腐敗と対決し、時代の最先頭で闘います。
関西の学生は、腐敗した大学の決定権を取り戻すために、10.17京大の講演会に集まろう!
福島の市民の方が講演してくれます。どうやったら福島の声に応えられるのか、大学を変えられるのか議論しよう。
福島の現実に問いかける中で学問の復権はあると思います。
そして10月21日には福島現地の声にこたえて福島現地行動にたちます

福島にいる山下俊一、神谷けんじなどの御用学者らをぶっ飛ばそう!
自分の可能性を信じて、福島現地に決起しよう!

10.17 京大文学部新館第一講義室 18時30分~
10.21 京大熊野寮よりバスが出ます。前日(10月20日)の深夜
11.6 東京 日比谷野外音楽堂 正午~
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今回は実践的な行動方針を巡った議論になりました。野田政権が原発再稼動に向けて実際に動き出している時代です。「机上で正しい情報を学習する」という方向の議論はもう煮詰まっています。
主な議題は二つです。
まず一つ目は「国際連帯」ができるのか否か、ということです。
国際連帯で原発輸出や、戦争をとめるというけども・・・
「タイで日本車が走っているのを見るとうれしい。民族的な帰属意識は振り払えないのではないだろうか。
」という質問。
そうです。自分の国の作品を誇りに思うのはプロレタリアートとしてごく普通の感情です。
しかしこれは資本の運動とは別の話です。日本車がタイで売りさばかれるときに、タイ人労働者の給料が日本人の10分の1に買い叩かれている現状を快く思う労働者はいません。またタイ人が被曝労働を強制されるのも許せないと思います。同じくモノを生産するプロレタリアートとして団結できるということです

また話になったのはTPP(環太平洋パートナーシップ)についてです。
東日本大震災で農業が壊滅的な打撃を受けている中で、今TPPに向けて本格的な調整が始まっています。
TPPとはわかりやすく言うと、関税をなくしてビジネスをやりやすくするためのものです。
農産物だけでなく、車や原発も輸出入が活発になります。
聞こえはいいですが、どちらの国でも、大農家と大資本家しか生き残れません。高い日本車を売るのも資本家、買うのも資本家であります。各国の労働者からすると「LOSE LOSEです。」冗談抜きに、大震災下の農民は死んでしまいます。
けれど経済界は「TPPをしなければ、超円高のなか日本経済は破綻してしまう。国際競争(戦争)に負ける!」の大合唱です。
また、その裏にはさらに悪いことが潜んでいます。

実はTPPをしても戦争が起きます。門戸が開放されて、海外市場のぶんどりあいが進むと、どんどんグローバル経済のブロック化が起こるからです。経済破綻が先延ばしにされただけです。TPPは一時的なカンフル剤に過ぎません。
TPPをしたら農民殺し。TPPをしなければいますぐ経済破綻=大失業。
解なし!
残念!!


なぜなら国際連帯があるからです。政権打倒の形で現れる反戦行動が、TPPの息の根を止めるのです。
今の階級的力関係でみると、やれ中国が攻めてくる、北朝鮮が攻めてくるとなるのですが、それも徐々に変わってきています。中国では政権打倒のストライキが連日起こっています!各国の人民がどんどん戦争反対の声を連ねてきているのです。
資本との力関係をあらゆる職場、キャンパスで変え、その力を闘う労働組合、学生自治会と足し合わせてもっと大きくしていくことが必要です。
11.6労働者総決起集会を自分たちの集会として勝ち取ろう!

二つ目の議題は後ほどアップします。
ビラダウンロード PAG
学生が大学変え、原発とめよう!
10・17京大-11・6日比谷へ!
原発再稼動を阻止しよう!
10月10日「すべての原発いますぐなくそう!全国会議(NAZEN)フクシマ」の結成集会が350人の結集で行われました。
原発事故以降、本当に多くの人が故郷を追われ、生業を奪われ、被曝の不安に苛まれてきました。長野県に避難した子ども達への健康診断では、130人中10人に甲状腺機能の低下が見られるなど、現実に被曝の影響も出始めています。
にも関わらず、野田首相は国連会合で「原発再稼動」を宣言。避難準備区域の解除などを通して「事故は収束」「放射能は大したことない」という宣伝を垂れ流し、反原発デモには「つぶし」を狙った不当逮捕を仕掛け、原発への怒りを抑えようとしてきました。
フクシマNAZENの結成は、こうした再稼動策動を打ち破る反撃の開始です。フクシマと連帯し、全国で原発再稼動策動を打ち破る行動をまきおこしましょう。
全原発を停止し、廃炉にしていくことはできる! すでに反原発の闘いに押され、全国54基の原発中44基は停止。地元からも「再稼動反対」「廃炉へ」の声があがっています。
今夏、再稼動のために宣伝された「電力不足」も、結局夏場三日間の数時間だけ供給限度に接近しただけであることが明らかになり、再稼動を求め続けた関経連ですら、9月以降「電力不足」に言及できなくなりました。
私たちが本気で行動すれば、原発は止められる! 事故をもたらした現実を変えることはできる! 原発事故を受けた日本の学生こそが、全世界に反原発の意思と行動を示しましょう! 10月、原発再稼動を阻止する「福島連帯行動」を全国の大学で巻き起こし、そのうねりの一切を「反原発×反失業」の11・6労働者集会へ結集させましょう!
○東海村長「東海第二を廃炉に」と政権に迫る
10月11日、茨城県東海村の村上村長は、細野原発事故担当大臣と会談し、東海第二原発について「周辺に100万人が住み、老朽化も進んでいる」「廃炉にすべき」と伝えました。またJCO事故(労働者2人死亡、住民666人被ばく)から12年に際しての臨時朝礼では「人に冷たく無能な国に原発を持つ資格はない」と国を痛烈に批判。「本当に事故を恐れている村民も多く、曖昧な妥協は許されない」と「反原発」姿勢を鮮明に表明しました。
原発再稼動阻止、
国立大学法人化撤回!
○10月8日、動労水戸が放射能汚染下での運行反対でストライキ
10月8日、国鉄水戸動力車労働組合(動労水戸)は、常磐線の営業運転再開反対・業務外注化阻止を掲げ、ストライキに立ち上がりました。
野田政権は9月30日、原発25~30キロ圏を中心とする広野町など5市町村の「緊急時避難準備区域」の指定を解除。これは原発事故が何ら収束していない中で「安全」を強弁し、東電の賠償責任を免責させることを狙った暴挙です。営業再開される広野駅は原発から25キロ圏内。にもかかわらずJRは「除染は必要ない」と言い張っています。「国が安全だと言う以上、安全だ」というのです。さらに重大なことは、震災以降、広野駅構内に放置され、大量の放射能を帯びている電車をそのまま勝田車両センターに回送していることです。
JRは除染対策も何ひとつせず、労働者に被曝を強制しようとしているのです。職場の青年や女性の中から「広野までの行路には絶対に乗務したくない」という悲痛な叫びが上がっています。まさにこれは労働者の命のかかった問題です。動労水戸はJR資本の暴挙に対し、命をかけた闘いとして10月8日にストライキに立ち上がりました。これは乗客や周辺住民の命と健康にも直結する問題です。労働組合が資本と闘ってこそ、労働者や乗客、住民の安全は守れるのです。
今回の営業運転再開は、外注化攻撃とも一体です。外注化が強行されるなら、汚染車両の検査・修繕を労働者に強制する企業の責任があいまい化され、うやむやにさせられるのです。「闘いなくして安全なし」「安全なくして労働なし」「反原発・反失業!」 11・6労働者集会への万余の結集をつくり出すために全力で、闘いぬいていきましょう。
闘う労働組合の総結集を
原発を止め、大学と社会を変えるために、すべての学生は11・6労働者集会へ集まろう!
11月集会は何より闘う労働組合が総結集する集会です。左コラムで紹介した動労水戸のように、資本が強制する不当な支配を拒否し、労働者の責任において乗員・乗客の安全を守りぬく労働組合が結集します。この労働組合の闘いにこそ全ての原発を止め、廃炉にしていく現実的な展望があります。
原発は、事故が起きなくても労働者の被曝なしには成り立たない、「人の命」を燃やして動いているものです。こうした被曝労働の強制は、御用組合の幹部が「危険作業は請負で」と要求する中で進められてきました。7次、8次の重層的な下請け構造のもと、50万人の労働者が被曝を強制されながら、労災はわずか数十人しか認定されてきませんでした。
11月集会を呼びかける国鉄千葉動力車労働組合(動労千葉)は「業務の外注化を通して、数千万人の労働者が非正規職に突き落とされてきました。これを打ち破るには、非正規労働者の闘いだけではなく、『外注化・非正規化をさせない』労働組合の闘いが結びつくことが必要」と訴え、10年間にわたって業務の全面外注化をストライキで阻止してきました。
この闘いを全国・全世界の労働組合・学生自治会が実践し、拡大して行くことが、被曝労働を許さず、原発を無くしていく具体的な展望です。<反原発×反失業>、この闘いを一体で進めて行くとき、原発を無くすことはできます。
学生自治を甦らせ、大学を変えよう!
大学でも04年の法人化以降、公的予算が削減され、企業が経営に入り込む中で、その意を汲む御用学者が膨大に生み出されました。今やそれは京大原子炉実験所でも「放射能は安全」と主張する御用学者の講演会が開催され、「反対する連中は参加させない」と言い放つ腐敗の極みをさらけ出しています。
こんなことは学問と、それに真剣に向き合う全ての学生・大学人そのものの否定に他なりません。学生が団結し、自治をもって国家・資本の支配介入を打ち破っていくことが、今こそ切実に求められています。11・6集会に結集し、原発御用学者とそれを生み出した法人化を打ち破る学生自治会の建設を実現しましょう!
☆10月福島連帯行動☆
◆「反原発×大学奪還」10・17京大集会
日時:10月17日18時30分から 会場:文学部新館第一講義室
福島現地報告:等々力隆広さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)
◆「福島から大学を問う10・21全国学生集会」
日時:10月21日 会場:福島大学キャンパスにて
講演:豊島耕一さん(佐賀大学理工学部教授)
☆11月6日(日)正午、日比谷野外音楽堂に集合だ!
反原発×反失業! 全国労働者集会
すべての原発を停止・廃炉に!
新自由主義と闘う労働組合のネットワークを! 解雇撤回-非正規職撤廃!
●呼びかけ●全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部/全国金属機械労働 組合港合同/国鉄千葉動力車労働組合 http://www.geocities.jp/nov_rally/
☆大学奪還学生行動
大学と未来を取り戻すために会議を行っています。
日時:毎週水曜日18時30分より
場所:吉田食堂西プレハブ
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今回の定例会は、大学の学問をめぐった話になりました。10月1日、原発反対意見をもつ人を講演会に入れない、という大学の決定。これは決して学問をやる大学のあり方ではなかった。学問はその名の通り、「問いかける」ことからスタートします。10月1日、大学当局は学術的なことを一方的に言ったあげく、それを問うことを許さない。年間100ミリシーベルト浴びても大丈夫だ、本当のところは知らないけどね!

しかし、これは単に島田や当局が悪いわけではない。そこには学者・大学が学問の意義すら捨ててしまうほどの経済の行き詰まりがある。
世界中でも経済が破綻している。今は大恐慌の時代です。

絶対良くない!
それでは一体誰が失業、原発、医療、教育...あらゆる問題を解決するのか。
という所で集まったみんなが考え、真剣な意見が出ました。
大学で御用学者を追放しても、もっと悪いやつは政府の中枢にいる。どうすればいいんだ。
大学だけで闘っていても社会構造は変わらない!
その通りです!社会全体を巻き込んだ闘いが必要なんです!ウォール街でも全米をまきこんだ闘いが始まっています。
仮に経済が破綻しても労働者が団結すれば社会を変えられる。11月労働者集会はあらゆる産別の人が集まって僕らの可能性を示すためのものです。
労働者を徹底的に搾取する野田政権から、あらゆる決定権をはぎとっていきましょう!

そのためにも、まずは自分の拠点で議論の焦点をつくろう!関西の学生は10.17京大キャンパス集会、10.21フクシマ行動。そしてさらなる答えを求めてぜひ11.6日比谷へ!!闘う全世界人民と連帯しよう
